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カタナなどの整備

カムシャフトの虫食い

画像はGSX−R1100、88年式排気側カムのヒール部の状態です。
長年の使用(走行約5万5千KM)でロッカーアームとの接触により金属組織の一部が剥離した影響で虫食いのようになっています。この場合はロッカーアームも損傷している場合もありますのでチェックしましょう。
今後ですが特に気になる異音が無ければ経過観察で使用可能です。
同様に吸気側のカムの状態です。
排気側と合わせて8箇所、ロッカーアーム8箇所、合計16箇所のチェックが必要です。油冷エンジン全般でヘッドカバーからのオイル漏れやにじみが経年劣化で多く見受けられますのでガスケット交換などでカバーを外すついでにチェックすると良いでしょう。

カタナのエンジン整備

オイルパンの汚れ
左が現状汚れ右清掃後
GSX750S・1100Sカタナの発売から30年余りの経過で状態が気になる所です。現状のエンジン内部の汚れの程度などはエンジン下部のオイルパンを取り外し確認できます。
エンジン部品の一番下にあるオイルドレンボルトのある部品で、汚物が溜る所ですので状態確認するには最適です。一般的な整備ではありませんがマフラーを外し、オイルパンのボルトを取り外して作業します。特殊工具なども使用しませんのでちょっとの整備知識があれば可能です・・・・・・が前述のように最初のモデルなどは30数年経過しており、一度も分解した形跡がないようだと、ガスケットが劣化して固くなっている場合が多く、剥がすとオイルパンとクランクケース双方にくっついているのを剥がすのが大変ですのでショップさんに依頼するのがいいかもしれません。
画像のようにかなり汚れが堆積しています。この車両は走行5万キロ余りですが参考までに別の画像は同エンジンクランクシャフト下のケースですが清掃後と現状の汚れの比較です。このようにオイルパンの汚れが著しいとケース内部の汚れも同様に進行している場合がほとんどです。
定期的なエンジンオイル交換などのメンテナンスで防止できますが、現在市場にあるほとんどの車両は多数のユーザーを経て、現在自分が所有している場合が多いと思いますので以前の使用状況などをうかがい知ることはできません。
この方法がすべてではありませんが現状の確認の一つとして参考にしていただければ結構です。

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