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原付スクーターのメンテナンスについて

2011-03-07
現在主流の4サイクルエンジン原付スクーターで、最近特に多いトラブル症例について紹介します。
 エンジンが始動しない、あるいは著しく始動が困難な状態など、セルは良く回るがまったく始動する気配が無いとか、しばらくセルを回し続けて何とか始動するなどのような状態は、原因としてエンジンヘッドバルブのカーボン(燃えカス)の噛みこみによる圧縮漏れが多く考えられます。ここではメカ的な詳しい表現は避けますが、簡単に説明すると、エンジンは空気とガソリンを混合してエンジン内で圧縮し点火による爆発で動力を得ることができますが、この圧縮空気が漏れて爆発に至らないということです。(画像参照バルブ廻りのカーボン堆積状態)バイクの走行距離が数万キロも走っていてすでに寿命の状態は別ですが、このように至った原因は「エンジンオイルの管理」に問題がある場合がほとんどなので「エンジンオイルの交換時期と品質」に注意してください。交換時期は使用状況やバイクの銘柄などで多少の違いはありますが純正オイル品質で2000KM〜3000KM程度を目安にしてください。新車時は「慣らし」がありますので初回は1000KM程度までで交換します。「4サイクルオイルなんて皆同じでしょ」なんて思わないで、オイル品質にも気を配ってください。以前の故障例でまだ走行1万7千KM程度の125CCスクーターで、「数日前からエンジンからの異音がひどくなりついにはまったく動かない状態になった」このお客様は、4Lで¥2000程度のオイルを購入し自分で交換されていたとのことで、修理費用も数万円ほどになりました。品質の良いオイルは潤滑性の他に清浄性が高く、カーボンの発生も抑えられバイクの耐久性もグッと向上します。小さい排気量ゆえに馬力が少なく、交差点からの発進時などは交通の流れに乗るためにアクセルも開きぎみで使用している場合も多く、エンジンには負担の多い状態なのです。また、使用過程で走行距離も多くなるとさらにエンジン各部の磨耗も進んできます。
排気量の小さいスクーターだからこそ、ちょっとした課題でも影響を受けやすいのでオイル管理はきちんとしてください。
 
☆当店でオイル交換の場合、1リッタ=¥1943〜¥2625程度のオイルをお薦めしていて、アドレスV125使用のお客様で、走行約3000KMで交換していますが、全走行4万KMを越えている現在でもエンジンに目立つ異音は無く好調で使用しています。
余談ですが当店で使用しているレッツ4にモチュール(上画像右))を注入していますが出足が明らかに早くなりました。同じバイク使用のお客様に代車で貸した後は「どこかチューニングしているのですか?」と聞かれるほどオイルの影響は大きいですね。
 
☆エンジン内のカーボン除去に効果のある商品を紹介します。
ガソリンタンクに入れるだけの簡単作業で「スズキ純正エンジン清浄剤」(上画像左)です。エンジン内部に堆積したカーボンデポジットを効果的に清浄し、エンジンコンディションを回復します。
高純度PEA(ポリエーテルアミン)を採用し、塩素フリーとしています。
扱いやすい1本使いきりタイプとしています。(ガソリン3〜6リットルに対し1本使用)
2回、3回繰り返して使用すると、さらに効果的です。
4サイクルガソリンエンジン用です。

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